紫芋の玄米クッキー 彩り豊かなおやつで視覚を刺激
今日のおやつはルイボスティーと紫芋の玄米クッキー。
きれいな紫色に母が反応。「きれいな色のクッキーね。あっさりして美味しい」
わが家に初めて来たときはこんなに薄味のおやつは口にしませんでした。最近は濃い味のものを避けるようになり味覚がかわってきたようです。
目で楽しんで、おしゃべりしながらいただくのが何よりのスパイスです。
スープの作り置き
スープが好きな母
出汁をとった軽めのスープを作っておけば、いろんなアレンジで1食が簡単に出来上がります。
どんこ、昆布、鰹節をたっぷりの水に浸しておき、少しの塩、こしょう、中華スープの素、コンソメなど好みのもので味付けします。
冷蔵庫にある野菜を入れてもいいし、残り物の焼き魚やグリルチキン、豆腐、納豆、アレンジ次第でバリエーション豊かなスープがカンタンにできます。
食べるときに、ごま油やオリーブオイルで香りやまろやかさを出すと薄味でも満足感のある味にできます。出汁をとったあとの具は刻んでスープに入れて一緒にいただきます。
薬味は、ネギ、ゴマ、シソ、海苔、柚子胡椒など好みで添えて栄養たっぷりです。
雑炊、リゾット、うどんのスープ、そばのつけ汁、春雨スープ、焼きおにぎり茶漬けetc....
アレンジ次第でカンタンごはんがすぐできます。
送迎はタクシーとカーシェアリングで
母は足が悪いので送迎が必須。実家のある場所はわが家から約40分の場所。病院に行ったり、役所に行ったり、何かと移動も多いのですが車は所有していません。
実家の父が所有している車を使ったり、カーシェアリングをよく利用しています。夫は仕事場まで電車で10分でわたしもほとんど車を使いません。大きな失禁や便の心配は今のところないので、そこは安心です。
夫がたまに趣味のゴルフに行きますが月に1回、行っても2回程度。友達と一緒なので乗せてってもらえるし、休日も車を使う遠出はしません。遠出といえば近場で遊ぶのではなく飛行機で旅行します。
都心で車を所有して、駐車場に出したり入れたりする手間と時間を考えればタクシーのほうが便利ですし、保険や税金、ガソリン代をタクシーやカーシェアと比較すれば所有しないほうが経済的にもお得です。車好きな趣味もありません。
近々タクシーが初乗り400円代になるということなので嬉しいです。賛否両論はあるようですが、歩行困難で近場を移動したい高齢者にとっては利用頻度が確実に増えます。
母には空気のきれいな田舎で過ごしてもらって、わたしたちは車を用意しようか、と夫婦で相談もしましたが、母と数日過ごしてわかったことは母は都会が大好きなこと。
高層ビルや歩く人々を見たり、銀座やきれいなホテルでお茶をしたりが好きな人だったのです。「わたし、田舎には住めないわぁ虫もきらいだし、草とかきらい」というのです。^^;
若いわたしたちのほうがよっぽど和のものや自然、田舎が好きなんです。インターネットの普及でどこでも仕事ができる時代。子育て世代も地方へ移っています。老後はのんびり田舎で、なんて昔の話なのでしょうか。。。
というわけで、母がまだ歩けるうちは都心の刺激に楽しませてもらい、車を所有しない生活が続きそうです。
まとめ
・(場所にもよるが)今の時代、車は所有しなくても介護は可能
・刺激、モノ、環境、都会の便利さを利用しよう
情報収集とサポート制度
母は『要介護2』で介護保険では『中度』になります。
身体の状態の目安としては、『起き上がりが自立では困難。排せつ、入浴などで一部介助が必要』という状態です。
『要介護2』は以下のようなサービスがあります。
・訪問介護
・訪問看護
・通所系サービス
・ショートステイ(短期宿泊)の利用
・福祉用具の貸与
・住宅改修費の支給
・紙パンツの支給、回収
有料ですが安価で受けられるサービスもいろいろあります。
これに加えて、難聴、歩行困難があるので『身体障害者手帳』の申請もしました。
都道府県の知事の指定を受けた医師に意見書を記入してもらい申請し、等級が決定されます。介護保険と合わせて申請できます。
この手帳により受けられるサービスは、
・税の減免
・医療費の補助
・公共料金の割引
・タクシー利用補助
などがあります。さらに寝たきりなど重度になると『特別障害者手当』(26,620円)が受給できる制度もあります。
できる申請はすべてしたほうが家族の負担も減りますし、何より安心感があります。
母は、着替えや食事、歩行、入浴、買い物はできることはできますが必ず誰かが付いていないといけません。食事は作れませんし、入浴は自分からはしません。お財布にはいつもお金があると思ってふらっと買い物に行っては欲しいものを欲しいだけ買います。食事をしたことも時々忘れます。
24時間付いていないといけないのをいろいろな方に助けてもらえるのは本当にありがたいこと。どんな家族でも時間とお金が許せば付いていてあげたいと思うことでしょう。でも現実的にはそれぞれに仕事や家族があり、体調管理やプライベートも必要です。何よりこれからの『未来』があります。
お互いが良い状態で気持ちよく介護しされるためには、時に割り切りも必要です。専門家に任せたほうが本人にとっても気兼ねなく気持ちよく過ごせることがあります。
おしゃべりをしたり、体のケア、病院への付き添い、送迎、運動。同じ女同士が良いときもあれば、頼りになる息子がいいときもあるし、医師、整体師、ヘルパーさん。シーンによって色々な人と関わったほうが脳も刺激され楽しく気持ちよく過ごせます。
情報収集と申請関係でとても参考になった本があります。アマゾンで高評価だったのでまず自分でKindleで読んで、内容がとても良かったので本を注文しました。長いタイトルですが、このタイトルどおりの内容です。
著者:太田差恵子さん
『親が倒れた!親の入院・介護ですぐやること・考えること・お金のこと』
夫に読ませたところ隅々まで読みいつも手元に置きチェックしています。インターネットもありますが、本だと家族に手にとって読んでもらえるしパソコンが苦手な家族もいるでしょうから便利です。
項目1つ対して2ページに図付きで解説。凝縮されていてとても読みやすいです。この本でも言われていますが、介護の基本は、『自己申告』と『情報収集』で『自分から動かないと何も進まない』ということです。
この本を読むと日本の介護制度のこともよく分かるし勉強になります。テレビでよく報道される暗い事件ばかりが介護ではありません。対処方法が必ずあるので安心です。
指先のおしゃれで視覚を刺激。マニキュアはビビッドで鮮やかな色がダイスキ。
明日は3人で銀座へお出かけ。マニキュアをしようと思いどの色がいいか母に選んでもらうと、シャネルのビビッドなピンクを選びました。
出来上がった指先を見てハイテンション。
「お兄ちゃん、見て、キレイよぉ〜見てみて!」
「お客さんにヤキモチやかれちゃうわね!ジェラシー、ジェラシー」
超!ごきげんです。
気になるのはどんな色が好まれるのかということ。しばらくリサーチしたところ、
目に鮮やかなビビッドな色を好みます。
ちょっと派手じゃない?というくらいの色がおすすめです。目も見えにくくなってきているので、わたしたちがこれがいいんじゃないかな?というくらいの色ではものたりません。
高齢者だからパープルとかアズキ色みたいなのがいいかな?という決めつけもよくありません。母の様子をうかがっていると、パープルやアズキ色は年寄りみたいでイヤだそうです。。。母おそるべし!
好きな色はそれぞれです。認知症ケアの基本と同じようにその人のスタイルがあります。
おもしろいのは、母はマニキュアの色が気にいると、その色と同じ色の洋服を自分でコーディネートします。カットソーを同じピンクにしたり、カーディガンを派手目の色にしてみたり。積極的におしゃれを楽しみます。
指先は本人からいちばん見えるところですから、この効果は絶大です。
まとめ
派手すぎるくらいのビビッドな色で美容を楽しもう
夫から靴のプレゼント
お化粧をして嬉しそうな母を見た夫に「おふくろに靴を買ってあげて」と頼まれました。
母と一緒にAmazonを見ながらクリック購入。自宅で1クリックで買い物ができるので本当に便利な時代です。
届いた靴のプレゼントにテンションが上がる母。キレイな淡いパープルで「キレイな色ね〜」と目を大きく見開いて嬉しそう。
それまで履いていた靴はスニーカー。安定はいいのですが着脱が難しそうでした。新しい靴は「カイホシュギ」というメーカーで、とにかく軽い。水にも浮くそうです!マジックテープで着脱もカンタン。靴を履いて部屋を歩き回り、鏡で何回もチェック。
父が経営しているお店では靴棚に靴を入れます。帰りはいつも父か私や夫が靴を出してあげていたのですが、この靴になってからは自分で靴を出してうれしそうに履いています。
こうやってうれしいことが一つひとつ増えるたびに、母の状態も良くなっています。正直すぎて、本当にかわいらしい母です。
まとめ
新しい靴はテンションを上げる、おしゃれ心もアガる
お風呂は温泉気分で
母は温泉が大好き。以前は月に数回、湯河原へ1泊のプチ旅行をしていました。体が思うように動かなくなってからは温泉はもちろん、実家ではお風呂も入らなくなっていたようです。そんな母に、わが家では温泉気分を楽しんでもらっています。
お風呂の椅子に青森ヒバの椅子。
温泉にあるような雰囲気で、椅子以外にも使えそうなデザインのものを選びました。この椅子は下に板があるので、本や小物を置いて小さなサイドテーブルにもなるし、キッチンの戸棚や高いところのものを取るときの台にもなります。
低めのソファーがあるわが家のリビング。ソファの横にサイドテーブルとしておいておいたところ、母が立ちがるときに手をつく場所になり支えになりました。
縦にしても、横にしても、逆さまにしてもいろいろに使えます。そして何よりもヒバの香りが広がってとても癒されます。まるで森の中にいるようです。
湯船にお湯を毎回ためて、重曹にアロマオイルを混ぜて入浴剤にしています。香りはいろいろですが寝る前に入ることが多いのでリラックスするラベンダーをよく使っています。
認知症になってから、実家ではお風呂に入りたがらなかった母ですが、erika roomでは毎晩お風呂に入ります。
お風呂から上がると、
「あ〜気持ちよかった、お風呂が一番のごちそうだわ」
と言ってとてもリラックスしています。
実家ではブルーとホワイトの爽やかなカラーの山善のシャワーチェアを使っています。実家のお風呂は水色のタイル仕様。色を合わせました。これもまた母がお気に入りも椅子です。
しかし、実家に持っていったとき。父が置きたくないと言うので(理由がわかりませんが)わが家に戻したのですが......。
母は椅子を見つけて、
「あの椅子と同じのが家にあったんだけどね、どっかいっちゃったのよ」
またあるとき。病院に同じものがあるのを見つけて、
「あの椅子、うちにあった!」
何度も言うのです。初めは聞き流していたのですが、椅子が気に入ってたんだ!と気づきました。その後は夫から父にお風呂に置いてもらうようお願いしてもらいました。
それから椅子への反応がピタッと止みました。
シャワーチェアいろいろ。折りたたみは普段しまっておけるしお掃除のとき便利。
まとめ
・何が快適かを探る
・こだわりを大切にする
休むことも忘れずに。
今日は日曜日。家のことと母をお願いしてホテルでリラックスすることにしました。近くのシティホテルを予約して部屋にこもりゆっくりしました。
母と一緒のときは常に体に気をつけていないといけなく緊張感もあるし、家事も一人分多くなります。時には体と気持ちを休めます。
窓からは東京タワーも見えて静かな時間。読書したり、映画を見たり、音楽を聴いて自分だけの時間もきちんと確保。
次はマッサージとネイルをしようかな(^^)
本日のおやつと夕食
夫が義母を連れてわたしにバトンタッチ。
11:00の朝ごはんから18:00に戻ってくるまで何も口に入れてないので元気がない様子。
義母の顔を見るとちょっとかわいそうですが、以前は一人で出歩いては甘いパンやお菓子をたくさん買ってきて食べていたり、喫茶店で味の濃いものをたっぷり外食していました。それを考えれば少々食事を抜くのは体には良いことと夫婦二人で自分たちに言い聞かせています。
夕食までの間、ちょっとだけおやつを。飛びついていただいてました^^;以前は果物をほとんど食べていなかったそうですが、さくらんぼが気に入って毎回よく食べています。
・ミニロールパン
・さくらんぼ
・義母が買ってきたクッキー
・玄米抹茶
はちみつを添えて
夕食は
・椎茸のスープ
・とりもも肉のグリル 胡椒焼き
・茹でたブロッコリー、里芋
ドレッシングはオリーブオイルとマヨネーズ少々、減塩醤油をしいたけスープで薄めて
お醤油は「かける」のではなく「つける」ようにすると塩分を控えることができます。「しょっぱいものはいけない」という意識があるようで、こうやって出してからは本人も、少ししかつけなくなりました。
スープ類は味を薄くしても、ごま油やオリーブオイルをたすことでまろやかになり味に深みが出るのでよく使っています。