エステティシャン エリカの認知症ケア『erika room』

エステティシャンエリカのカイゴスタイル

改善されるとこんなに積極的になります

全く料理をしなくなり、掃除や洗濯などの家事もほとんどしなくなった(できなくなった)母。

普段は父がすべて一人でこなしています。

 

erika roomに来るようになって約4か月。キッチンに入ることさえしなかった母が、今日は私に声をかけてくれました。

 

母 「エリカちゃん〜何かお手伝いしましょうかぁ〜」

 

エ (夫と顔を見合わせて)驚!!

    何が起きた?!腰が抜けそうな二人。。。

 

動揺しつつ平常心を保ち、モットーである

「本人の意思を尊重する」

ことにし、手伝ってもらいました。

 

笑顔で感謝の気持ちを伝えて、(ここ重要)

「では野菜スープをカップに入れてテーブルまで持ってってもらえますか^^」

とお願いしたところ、無事にカップにスープを注いでテーブルまで運んでくれました。(ホッ)

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自分は役に立っている、という存在価値を感じてもらえるよう、本人が望むことはやってもらい、感謝のお礼を必ず言います。

 

エ 「ありがとうございます!助かります〜^^」

 

この言葉でパッとお花が咲いたみたいな素敵な笑顔になり幸せそうな母。

 

認知症になると、意欲が少なくなるうえにモノの把握ができないことがあります。調理道具、使いかた、材料の形や合わせかた。料理は最初から最後までほとんどできません。

 

 本人にとってはとても難しい作業です。そのうえで「何かお手伝いをしたい」と、声をかけてくれる気遣いこそが改善されている証拠です。

 

 

まとめ

・家族で積極的な行為を受け止めてあげる

・笑顔で感謝の気持ちを伝える

・存在価値を感じてもらおう