情報収集とサポート制度
母は『要介護2』で介護保険では『中度』になります。
身体の状態の目安としては、『起き上がりが自立では困難。排せつ、入浴などで一部介助が必要』という状態です。
『要介護2』は以下のようなサービスがあります。
・訪問介護
・訪問看護
・通所系サービス
・ショートステイ(短期宿泊)の利用
・福祉用具の貸与
・住宅改修費の支給
・紙パンツの支給、回収
有料ですが安価で受けられるサービスもいろいろあります。
これに加えて、難聴、歩行困難があるので『身体障害者手帳』の申請もしました。
都道府県の知事の指定を受けた医師に意見書を記入してもらい申請し、等級が決定されます。介護保険と合わせて申請できます。
この手帳により受けられるサービスは、
・税の減免
・医療費の補助
・公共料金の割引
・タクシー利用補助
などがあります。さらに寝たきりなど重度になると『特別障害者手当』(26,620円)が受給できる制度もあります。
できる申請はすべてしたほうが家族の負担も減りますし、何より安心感があります。
母は、着替えや食事、歩行、入浴、買い物はできることはできますが必ず誰かが付いていないといけません。食事は作れませんし、入浴は自分からはしません。お財布にはいつもお金があると思ってふらっと買い物に行っては欲しいものを欲しいだけ買います。食事をしたことも時々忘れます。
24時間付いていないといけないのをいろいろな方に助けてもらえるのは本当にありがたいこと。どんな家族でも時間とお金が許せば付いていてあげたいと思うことでしょう。でも現実的にはそれぞれに仕事や家族があり、体調管理やプライベートも必要です。何よりこれからの『未来』があります。
お互いが良い状態で気持ちよく介護しされるためには、時に割り切りも必要です。専門家に任せたほうが本人にとっても気兼ねなく気持ちよく過ごせることがあります。
おしゃべりをしたり、体のケア、病院への付き添い、送迎、運動。同じ女同士が良いときもあれば、頼りになる息子がいいときもあるし、医師、整体師、ヘルパーさん。シーンによって色々な人と関わったほうが脳も刺激され楽しく気持ちよく過ごせます。
情報収集と申請関係でとても参考になった本があります。アマゾンで高評価だったのでまず自分でKindleで読んで、内容がとても良かったので本を注文しました。長いタイトルですが、このタイトルどおりの内容です。
著者:太田差恵子さん
『親が倒れた!親の入院・介護ですぐやること・考えること・お金のこと』
夫に読ませたところ隅々まで読みいつも手元に置きチェックしています。インターネットもありますが、本だと家族に手にとって読んでもらえるしパソコンが苦手な家族もいるでしょうから便利です。
項目1つ対して2ページに図付きで解説。凝縮されていてとても読みやすいです。この本でも言われていますが、介護の基本は、『自己申告』と『情報収集』で『自分から動かないと何も進まない』ということです。
この本を読むと日本の介護制度のこともよく分かるし勉強になります。テレビでよく報道される暗い事件ばかりが介護ではありません。対処方法が必ずあるので安心です。