メイクアップの効果
今日は快晴。窓から見える空と高層ビルや歩く人々に感動していた義母。気分がとても良い様子。
映画を見に行くので洋服を一緒に選びました。軽く口紅でもつけてあげていると、とてもうれしそうだったのでそのままフルメイク。ファンデーション、アイブロウ、アイシャドウ、マスカラ、チーク。どんどん表情が変わり目が輝きます。
鏡を見ては「うわぁきれいだねぇ」「お父さんに見せなきゃね」「みんなびっくりするね」とイキイキしています。そして「ストッキングを履くわ」と言ってわたしにねだりました。
いつも分厚いタイツやスパッツを履きたがっていたので、夫と二人で腰を抜かしました!気持ちが軽くなると行動も軽くなるんですね。
そうしていると髪の毛も気にしだして「美容院に行こうかな、連れてって」と。夫は、さらに腰を抜かしました!
実家に行っても、義母はいつも疲れた疲れたと言って布団から出てこず寝てばかりいたからです。
「初めてこんなにイキイキしたおふくろを見たよ!」と驚きの様子の夫。
認知症が進むと、好奇心がなくなったり怖がりになったりして行動範囲がだんだん狭くなってくることがよくあるようですが、とんでもない。お化粧をしてうれしかったのでしょう、「ねぇまだ出かけないの」と言って出かける準備している私たちをせかすのです。目がキラキラして楽しそうです。
メイクアップは、変身する楽しさと触れられて大事にされている実感が感じられる大切な行為。ハッピーホルモンと言われるオキシトシンホルモンも大量に分泌されたのかもしれません。
その後、品川プリンスホテルの映画館へ映画を見に行きました。映画の後はショーウィンドウに並ぶキラキラしたジュエリーやバッグを見て楽しそう。
夫は映画のあと午後から仕事。別れ際に「おふくろに何かきれいな靴を買ってあげて」と言い残して仕事へ向かいました。お義母さんがきれいになって楽しそうなのがよっぽどうれしかったようです。
せっかく美容院に行きたいという気になってくれたので、鉄は熱いうちに打てとばかりマンションの前にあるサロンを予約。女性の美容師さんで、とお願いしました。義母の隣に座り、雑誌を読みつつ見守ります。
完成したヘアスタイルは顎のラインでカットしてスッキリ小顔に。カットが上手なのでしょう、サイドがきれいに後ろに流れてふんわり。ブローもきれいにしてくれておしゃれなマダムに大変身。
いくつになってもおしゃれは癒されるし、元気の源です。
顔をツヤツヤに明るくするBODY SHOPのお気に入りチーク。まぶたに頬におでこ、顎、色を使い分けてこれ一つでツヤツヤメイクが完成します。
まとめ
メイクアップは積極的に行動するビタミン剤になる