エステティシャン エリカの認知症ケア『erika room』

エステティシャンエリカのカイゴスタイル

野菜炒めをつくってくれました 認知症の改善は可能である

お手伝い記事の続きです。
www.erikaroom.net

 

最近はよく、料理をしているキッチンの私のところへ来て、

母 「エリカちゃん〜何かお手伝いしましょうかぁ〜^^」

と、積極的に声をかけてくれる母。

 

今日は野菜炒めをお願いしてみました。野菜はカットしてあったので、

エ 「ありがとうございます^^じゃあ、この野菜を炒めて味をつけてもらえますか」

と塩、コショウ、醤油を目の前に置いておねがいしました。

 

鍋に油をひくときに油がどれか一瞬分からなかったので、そこだけ私が手伝いましたがきれいに炒めて味付けまで慣れた手つきです。(味見はしていませんでしたが^^;)

 

できた料理をお皿にもよそってもらい、テーブルに運んでもらいました。お手伝いをしてもらったお礼も欠かしません。

 

エ「ありがとうございます。助かります〜^^」(笑顔を忘れずに)

 

せっかく母が作ってくれたことですし、ワインも用意してみんなでカンパーイ。

 

本日のメニューは、

・母作 野菜炒め

・にんじんと大根の酢の物

・冷奴

・サバのゴマだれ焼き

・パン

 

夫 「お母さんつくってくれたの〜?うれしいなぁ薄味でおいしいね〜」

 

母 「そうなの?みんなで食べるとおいしいわね〜」(つくったこと忘れてましたがドンマイ^^;)

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こうして「積極的に 何かをしたい」という母の気持ちが少しづつ増えています。

認知症でも改善は可能だとうれしくなった出来事です。

 

まとめ

・お手伝いの希望は改善のサイン

認知症は改善する

・演出で食事を楽しくしよう

 

 

改善されるとこんなに積極的になります

全く料理をしなくなり、掃除や洗濯などの家事もほとんどしなくなった(できなくなった)母。

普段は父がすべて一人でこなしています。

 

erika roomに来るようになって約4か月。キッチンに入ることさえしなかった母が、今日は私に声をかけてくれました。

 

母 「エリカちゃん〜何かお手伝いしましょうかぁ〜」

 

エ (夫と顔を見合わせて)驚!!

    何が起きた?!腰が抜けそうな二人。。。

 

動揺しつつ平常心を保ち、モットーである

「本人の意思を尊重する」

ことにし、手伝ってもらいました。

 

笑顔で感謝の気持ちを伝えて、(ここ重要)

「では野菜スープをカップに入れてテーブルまで持ってってもらえますか^^」

とお願いしたところ、無事にカップにスープを注いでテーブルまで運んでくれました。(ホッ)

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自分は役に立っている、という存在価値を感じてもらえるよう、本人が望むことはやってもらい、感謝のお礼を必ず言います。

 

エ 「ありがとうございます!助かります〜^^」

 

この言葉でパッとお花が咲いたみたいな素敵な笑顔になり幸せそうな母。

 

認知症になると、意欲が少なくなるうえにモノの把握ができないことがあります。調理道具、使いかた、材料の形や合わせかた。料理は最初から最後までほとんどできません。

 

 本人にとってはとても難しい作業です。そのうえで「何かお手伝いをしたい」と、声をかけてくれる気遣いこそが改善されている証拠です。

 

 

まとめ

・家族で積極的な行為を受け止めてあげる

・笑顔で感謝の気持ちを伝える

・存在価値を感じてもらおう

 

 

帰りたい病が出たらさりげなく誘導します

ある日、夫が仕事に行っている間の出来事。

キッチンの洗い物をすませようと思い、母には映画を見てもらってその間に片付けをすることにしました。

 

録画してある母の好きなクラシック映画のタイトルを見ながら、どれを見ようか母と選びましたが、

母 「それ見たことあるから他のがいいわ〜」

と、ことごとくお好みに合わない様子。今日は記憶力が絶好調です。

 

ネタがなくなったので、「これならギリギリいけそう、ファッションも楽しめるし」ということで

アメリカン・ハッスル

 

 

を見てもらうこと数十分。退屈しなければいいけど....

 

不安は的中!

 

洗い物をしていると、始まりました。カバンの中をゴソゴソと携帯電話を探し、弟に電話。

 

母 「今ね〜エリカちゃんのとこにいるんだけど、迎えに来てくれない?家の様子を見に行きたいから」(この後2回かける)

 

出ました。帰りたい病です。(自分の居場所がないのではないかという不安から帰りたくなる。何が不安にさせるのかはそのときによってちがうが、ほんのささいな個人的理由が多い。それを見逃さないようにして、パターンを探ります)

 

こんなときは本人のしたいようにしてもらい、家族みんなでさりげなく誘導することになっています。弟になだめられた母はそれでも不安だったようで、

 

母 「私ね、家の様子が心配だからちょっと見に帰ってくるね。あんまり長いこと留守にするとこわいから」(午前中に実家から来ました)

 

と私に声をかけてきました。今日、母はあまり歩いていなかったのでいい散歩になると思い、少しのあいだ付き合うことにしました。

 

 「そうですか〜わかりました^^。じゃあ近くまで送りますね。どうやって帰りますか?」

母 「電車で帰るわ。新宿で降りて家の近くの駅まで行くね」(もちろん帰れません)

 

二人で家を後にし、新宿経由で家の近くの駅まで行くという母の言うとおりに駅に向かいました。向かっているのはいいけど、どうやって帰ったらいいかわからない母は、とても不安そう。母が不安なときのサインがあります。

 

・洋服を着込む(とくに上着やタイツ。今日は真夏日で相当暑かったのに、カーディガンやタイツを着込みました)

・並んで歩くとき、私の腕をギュッと腕をつかむ(腕にあ、跡が...不安が伝わってきます)

 

駅に着き、改札を通り、ホームに着いたところで

「〇〇さんに、お母さんが今から帰ることを電話しますね」

と言って夫に電話をしました。

 

 「今から帰ろうと思って送ってもらってるところなの」

 「じゃあ俺が送っていくから〇〇ちゃん家(私)で待っててよ」

 「そうなの?わかったー。じゃあ待ってるね^^」(早!!)

 

納得した様子の母。改札を出て駅のエスカレータを降りたところで、

「なんだか暑いからカーディガン脱ぐね」

と言ってカーディガンを脱ぎました。安心したようです。

 

駅前にあるカフェの前で立ち止まり、「素敵なカフェね〜お茶でもしましょうおごるから!」と言うのでカフェに入り、ミルクティーとレモンのパウンドケーキをいただきました。そこで話もはずみ、笑顔の母。

 

いい散歩になったとホッとして家に着き部屋に入ったところで、母が帰りたいと言った理由がわかりました。

 

テーブルの上の母用のティーカップが空になっていました.....

 

あぁーこれだったんだ!

映画がイマイチだったのに加え、お茶が飲みたかったんだ。。。

 

「お茶をちょうだい」と言えなかったようです。いつもならちょうどおやつの時間でもあり、甘いものを口に入れている時間。この日は遅めの昼食だったのでおやつを出していませんでした。

 

だからカフェに寄りたいと言ったんだ。週間は体が覚えています。

 

いつもならお茶をちょうだいと言う母ですが、体調が良い日は、私に気をつかうことができるため、お茶が出てこない、長居しちゃいけない、帰らなきゃと気を使ったようです。

 

この日からテーブルの母の前にはお茶やお湯の入ったティーポットとカップの「母茶セット」を必ずセットすることになりました。

 

お医者さんから少しでも歩くよう言われているので散歩にもなり、今日は外出できてよかったです。

 

まとめ

・本人の「今」の気持ちに付き合う。

・本当の気遣いとサイン気遣いを判断し「何が足りないのか」、「何をしたいのか」を探る。

 

母のお気に入りグッズ、米子焼工房のシーサー

母のこだわり。お気に入りグッズの「米子焼工房 みーふぁいゆシーサー(ピンク)」

 

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かわいらしい笑顔のシーサーのある場所は、トイレの洗面台。

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うちに来はじめたときから、トイレに行くたびに繰り返されていた会話。

 

母「ねぇ、あのお人形はどこで買ったの?」

 

エ「妹が沖縄に行ったときにお土産でくれました。かわいいですよね〜」

 

母「そっか〜かわいいわねぇ〜」笑顔。

 

この会話がしばらく続いたのですが、この人形が相当気に入ったようで

「あの人形、どこに売ってるの?」

「見つけたら買っておいてくれない?お金払うから」

という言葉に変わりました。

 

この人形は妹からの沖縄旅行のお土産なので、売っているところなどわかりません...。

 

母から言われるたびに

エ「わかりました、見つけたら買っておきますね^^」

と、合わせていましたが、毎日トイレに行くたびにくり返すのです。

 

降参したわたしは、同じものを探すことにしました。

お土産だからどこに売ってるのかもわからないし、数年前にもらったものなので包装紙もなくヒントがない。

 

インターネットで検索すること数時間。

「シーサー」「シーサー 焼き物」「シーサー 笑顔」いろいろな言葉を入力し、画像を手掛かりにサーフィン。シーサーと言っても無数にあるので、なかなかみつからない。。。

 

でも数時間たち、ある人のブログの写真から行き着きとうとう見つけました。石垣島にある米子焼工房さんで作られていることがわかりました!

 

『米子焼 みーふぁいゆシーサーピンク S』という名前がわかったので、ダメモトでAmazonで検索してみると、Amazonで販売されていました!Amazonにあるなんて!

このときの達成感は半端なかったです。。。

 

シーサーが到着後、母にわたしたところとても喜んでくれました。

 

ある日、父が経営しているお店(母は毎日ここに無意識に通います。)に顔を出すと、あのシーサーを発見。

 

・・・トイレの洗面台に置いてありました。

 

うちの洗面台と同じ位置の右側に、同じようにシーサーが並んでいました。

 

リラックスする場所、トイレに笑顔のシーサー。よっぽど気に入っていたようです...(^^;)

 

このときから、シーサーについて言葉をくりかえすことはなくなりました。お気に入りのシーサーが身近にあることで安心したようです。

 

笑顔のシーサーは、認知症の母がトイレに行くたびに母の心を楽しませてくれています^^

 

ありがとう!米子工房さん!

 

まとめ

「笑顔」は心をとらえる

お気に入りグッズで楽しさと場所を紐付けし、記憶力を向上できる

 

 

P.S

(シーサーのお土産をもらった三姉妹の家には色ちがいでこのシーサーがあります。母にどの色がいいか選んでもらうと、うちと同じピンクを選びました。リラックスする楽しい場所の記憶がシーサーで紐づけられたのか...)

 

       

 

 

 

 

 

 

心と体を回復させるストレス解消法

認知症の症状はさまざまだと思いますが、介護する家族の方はみなさん何かしら悩みがあり、負担がかなり大きいのが現実。

 

背景もさまざまでしょう。自分の親、パートナーの親、兄弟姉妹、お一人で両親を、実家で、自分の家で、同居、近隣、長距離、遠距離、etc...

 

わたしも介護にあたりストレスが半端ないことがありました。とくに介護を始めてから最初のころは。まだまだ昔の習慣はありますから、

 

・家族の中で「嫁」という立場

・家族が仕事、入院をしている間、長時間の付き添いをすることになった

・母(姑)と私(嫁)の関係上、お互いに気を使ってしまう

・環境が変わると認知症の母は混乱しやすい

・繰り返される同じ会話

 

初めはもう本当にたくさんのことが積み重なって大きなストレスになり、大変でした。

 

今では感覚がつかめてきたことで対処できるようになったことと、認知症への興味が逆に介護を積極的なものにしてくれました。

 

「嫁」という家族だけど家族ではないような、かといって外部の人よりは近い立場を利用して介護にあたっています。

 

 

とはいえやはり疲れはあります。ゼロではありません。適度に気を抜いてリラックスしながら、体も心もベストな状態にキープすることを大切にしています。私がベストコンディションじゃないと母に伝わりますからね。

 

介護の合間のリラックス・復活方法 

1、とにかく寝る。脳を休ませ復活させる。

睡眠不足はいちばん疲労します。

母は夜中に5回〜トイレに行きます。そのたびに私が寝ている部屋を通りトイレへ行くのですが、部屋の電気をつけるという行為がありました。(その理由はのちにわかりました。足元灯をつけ忘れていたときに部屋の電気のボタンを押していたので足元が見えず不安だったのです。センサーで反応する足元灯をつけるようにしてからなくなりました。ごめんね、お母さん!)

 

睡眠中に何度も起きるようになり、わたしの睡眠不足は続きました。疲労がたまり、頭がぼーっとして何も考えられない日が続きました。忘れっぽくなったり、ミスも続きました。

 

これではいけない!ということで、スキマ時間を使ってとにかく寝ることにしました。ほんの10分、20分でも時間を見つけ目を閉じるのです。一瞬でも眠ることができると脳が休まり頭がスッキリします。これをくり返します。

 

人間の脳が進化したのは、外敵が少なくなって眠るようになったからとも言われています。「睡眠」は基本です。眠って脳をどんどん復活させます。

 

2、運動(ウォーキング、マラソンなど)

一定のリズムでウォーキングをします。オシャレなウェアを着ると気分も盛り上がるし、汗をかいてシャワーを浴びるとスッキリして活力も出てきてなお良いです。一定のリズムで歩くと精神が安定します。瞑想をしているときのような落ち着きが得られます。

 

3、映画を見る、小説を読む。

認知症の家族の介護は「認知症」を理解しケアの方法が求められます。いろいろな不可解な行為のたびにその対処に気をつかうので疲労します。そんなとき、介護から頭を切り離します。

 

映画を見たり小説を読むことで、自分にちがう人生を疑似体験させるのです。そうすると閉塞感から脱出できます。

 

先日は『カリフォルニア・ダウン』というカリフォルニア州マグニチュード9.6の大地震に襲われるというパニック映画を見ました。(どう見ても9.6以上じゃないのか?!)ありえないでしょこれ!と突っ込みつつギャーギャー騒ぎながら見たのですが、アメリカ映画はスケールが大きいのでストレス解消になります。

 

サスペンスは頭を使うのでストレス解消になります。なぜ?なぜ?と考えていくうちに原始的な行為が多い介護から離れ、自分らしさを取り戻し、頭がスッキリします。

 

4、応援、情報収集 

同じ認知症の家族の介護をしている方とコミュニケーションをとります。いろんなパターンがあることを知って、同じ気持ちの人がいると知ると慰められ、応援するとむくむく力が湧いてきます。これは人間の本能みたいです。

 

そこで解決策などの情報も収集します。ここでも「考える」という行為がとてもリラックスするのです。解決策を考えて行動に移し、「わたしは解決へ向かっている」と意識することで活力になります。

 

よい方法があると、夫に提案したりして家族間で共有します。みんなで介護にあたっているという仲間意識が疲労感や不安を抑えてくれます。一人でも多く関わる人を増やすとストレスも軽減されます。

 

まとめ

・疲れはためない

 ・まずは自分がベストコンディションであることが前提

・元気をおすそ分けしよう

 

認知症の研究家 河野和彦医師の『コウノメソッド』を読む

衝撃的なタイトル

『医者は認知症を治せる』

 

治せる??ここまではっきりと断言できるのか?そして、サブタイトルに「コウノメソッド」とあり、気になったのでKindleで読みました。

 

名古屋のフォレストクリニックで日々認知症研究をされている河野医師。自らの臨床データをもとに認知症の改善が可能なことを証明されています。

 

河野医師の「学会で治らないと決めてかかっている誤った発想を変えてみせる」という力強い意思に感動しました。前書きには認知症の家族を抱える方の絶望や困難を和らげたい、とありました。その内容は、認知症患者を持つ家族にとって希望になると思ったのでわたしが注目した内容を紹介します。

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認知症」=「アルツハイマー

と思われがちですが、認知症にもいろいろなタイプがあり、混合型も存在します。メディアはアルツハイマーに偏って報道しています。

 

認知症医療はいまだ王道が確立されていない。

 

薬を飲むほどに認知症が悪化するという矛盾。認知症のタイプと体を見て量を調節する、副作用に注意する。家族が薬の量を加減しても良い。

 

サプリメントによる改善症例もある。

 

家族の笑顔を取り戻す「介護者保護主義。患者と介護者どちらの選択をするときは介護者を救う診療。激しい症状を抑制するお薬から処方するなど。

 

漢方の陰陽バランスを取り入れるコウノメソッド。体質の偏りを正し、全身を中間状態に戻す。バランスのとれたエネルギー状態にすることで落ち着き、介護者を救えるから。

 

製薬会社の提供する文献や論文を盲信せず、現場での経験と実績を重視している。患者一人ひとりの状態はまったく違っているから。患者から教わっている。

 

主治医に渡せる「コミュニケーションシート」付き。家族の要望を伝えやすく医師の治療計画が立てやすいもの。このシートでどのくらい認知症を理解しているか、親身になってくれるが判断できる。

 

河野医師の献身的な取り組みは、介護をする家族にとって希望になります。

 

まとめ

認知症認知症の専門医を参考にする

・情報を収集し解決できる武器を多く用意しよう

 

 

 

 

 

 

               

 

 

 

 

 

 

恋心、おしゃれ心は健在。『プラダを着た悪魔』を積極的に見る。

母が今日見た映画

 

王様と私

『グレンミラー物語』

プラダを着た悪魔

 

3本で約6時間ほどですが......。

脇目も振らずに集中する母。

 

本人いわく昔は映画が大好きで毎日映画館に通っていたとかで、あだ名が「映吉(エイキチ)」だったそうです。

 

普通のテレビ番組は、途中で何かとわたしに語りかけます。

 

「まだKくんは帰ってこないわよね?」

「お店は何時に終わるのかしら」

 

・・・すぐ退屈します。

 

でも映画を見ているときは、瞬きをしていないんじゃないかというくらい、集中します。

 

プラダを着た悪魔』を見ている途中で、

「こういう世界はいやらしいわね!」

ミランダからの電話ね」

「浮気相手ともう朝を迎えちゃったのね」

と、他の映画にはない言葉。ストーリーを理解しようと積極的です。

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どうやったら本人が楽しく快適かを考えると、介護をする家族も受けるほうもラクに楽しく過ごせるようです。

 

まとめ

大好きな懐かしいものと、感性を刺激される新しいもの、両方を楽しんで、瞬間、瞬間を刺激する。

 

 

 

 

      

集中力がすごすぎ『ローマの休日』『ダイヤルMを回せ』2本立てで。

昔の洋画が大好きな母。

 

BSのスターチャンネルで母の好きそうな映画をチェックし、まとめて録画しています。

録画した映画をさりげなくつけると、脇目も振らずに集中して見だします。

 

今日、母が見た映画

オードリー・ヘプバーンの『ローマの休日

グレース・ケリーの『ダイヤルMを回せ』

 

映画2本は時間にすると4時間ほど。この集中力はすごいです。

 

コミカルな動きに笑ったり、ピュアな恋愛に感動したり、不倫に反応したり、殺人現場にドキドキしたり。

 

ファッションに興味がある母は、女優さんのドレスや髪型を見てうっとり。

 

好きなことをしている時がいちばんイキイキします。というより、認知症の方は好きなことしかできない!!

 

まとめ

好きなことを積極的に楽しもう!

 

 

 

  

触れ合うことで幸せホルモン分泌

認知症になると不安感や無気力、意味不明な行動も増えます。これを緩和するのが『触れること』

 

さすったり、抱きしめたり、触るだけでも不安感が一瞬にしてなくなり、顔がイキイキしてくるのがわかります。

 

幸せホルモンと言われるオキシトシンは触れることで分泌されます。

 

オキシトシンの効果】

・幸せな気分になる


・癒されてストレスが緩和する


・不安や恐怖心が減少する


・他者への信頼の気持ちが増す


・社交的になり好奇心が強まる


・親密な人間関係を築きたくなる


・学習意欲と記憶力向上


感染症予防

 

認知症になる原因の一つの「ストレス」が神経細胞の数を減らすともいわれています。生活の中でストレスを緩和しリラックスできれば、症状も軽くなり本人も家族も楽しい時間を過ごせます。

 

 

肩に触れたり、手をつないだり、さすったり。何かと母の体に触れて安心感を感じてもらいます。

 

洋服の上からでもいいですが、直接肌に触れることで効果は倍増しています。メイクやネイルケア、お薬を塗ってあげる、髪をといてあげる、血圧をはかってあげるetc…

生活の中で触れるシーンはたくさんあります。

 

(↓母の血糖値を測る夫 おしゃべりをしながら この朝の日課を楽しそうにする母)

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そんなときのわが家の母の様子は、とても安心していて顔色がみるみるかわり、精神的にもとても落ち着きます。元気がでて外出したくなったり、わたしに何か買ってあげたいと思いやってくれます

 

 幸せホルモンのオキシトシン、すばらしい天然薬です。

 

まとめ

積極的に触れ合おう

 

 

 

 

コーヒーと村上春樹でリラックス

高齢者はつかれやすいこともあり、出かけても短時間。自宅で過ごすことがメインになります。自宅はいつも清潔でインテリアもシンプルをこころがけています。家族みんなが大好きな場所。

 

とはいえ、介護をしていると集中力や気もつかいます。疲れも時々。リラックスのために外でお茶をして一人の時間を確保します。

 

昨日amazonで買った村上春樹Kindle版『遠い太鼓』をもって軽い食事とコーヒー。至福の時間。読み進めていくと紙の書籍でも欲しくなりました!

 

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まとめ

環境を変えてリラックスしよう